歴史が苦手でも分かる嫪毐(ろうあい)の乱。呂不韋と趙太后と嫪毐の三角関係。キングダムと史実の違いは。

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嫪毐(ろうあい)の乱はアニメのキングダムにも登場しますね。愛欲まみれるドロドロの展開にドキドキしてしまいました。『史記』の中でもおおまかには同じように出来事が記されています。

嫪毐はキングダムでは気が弱く優しい大男として描かれていますが、実際はどうだったのでしょう。

マンガの単行本では24、35巻。アニメは第4シリーズ14話から。

目次

主な登場人物

主な登場人物は、嫪毐(ろうあい)、趙太后(ちょうたいこう)、呂不韋(りょふい)の3人です。

趙太后(ちょうたいこう)

趙太后はこの後に初の始皇帝となる政(せい)の実の母親です。夫に先立たれ性欲が抑えきれなくなっていました。もとは呂不韋の愛人であった時期もあり、呂不韋を呼び寄せて密通を重ねていました。

女性でも性欲の強さは人それぞれですし、寂しさや孤独などがあったのかもしれませんね。

呂不韋(りょふい)

呂不韋 は昔の愛人であった趙太后と密通していましたが、さすがに見つかるとヤバいと発覚を恐れて、自らの家来の嫪毐を趙太后のもとにこっそり送り込みます。

これは呂不韋の優しさとも解釈できるし、最低な男だなという印象も持ちます。・・・個人的には最低だと思いますけどね。

嫪毐(ろうあい)

宦官(かんがん)嫪毐は『史記』によれば、もとは呂不韋の家来です。宦官とは去勢をして宮廷で働く男性のことです。

嫪毐は巨根の持ち主で、呂不韋が宦官として趙太后に送り込んだのが事実で去勢はされていません。しかも絶倫だったそうです。

宴会の余興で自身の男根に、馬車の車輪をつけて回したというエピソードも。・・・そんなこと出来ますかね??

嫪毐の「毐」という字は、毒の漢字とも似ているため、本名ではなく悪意を込めた呼び名として他者に付けられたものだという説を、『史記』の注釈書である『史記索隠』の著者、司馬貞は唱えています。

物語

趙太后(ちょうたいこう)のもとに、巨根、絶倫の嫪毐(ろうあい)が送り込まれました。裏で手を引いているのはあの呂不韋(りょふい)です。

趙太后は呂不韋が送り込んだとも知らずに(たぶんですが)、嫪毐の性のとりことなり、嫪毐を寵愛するようになります。まさに呂不韋の思い通りです。内緒で2人の子どもまで生んでいるところをみると、体の関係だけでは無かったのかもしれませんね。心のつながりが存在したのでしょう。

前238年、政が加冠の儀(かかんのぎ)という成人即位の儀式で王宮を留守にした際をねらって、嫪毐はクーデターを起こします。しかし密告した人物がいて、計画は失敗に終わります。

嫪毐の一族、2人の子は皆殺し、嫪毐は車裂きという刑で処刑されました。キングダムでは2人の子どもは内密に逃がされましたが、実際はどうだったのかは分かりません。

呂不韋はどうなった?

アニメのキングダムでは呂不韋の処分待ちの状態で第四シリーズが終わります。

歴史書『史記』での呂不韋は、先代から秦に仕えた功績の大きさから呂不韋は河南という場所への流罪という軽い処分で済みました。しかし呂不韋の元を訪れる人物が後を絶たず、その影響力の大きさに再び反乱が起こるのを、政は恐れました。

そしてとうとう、蜀への移住を呂不韋に命じます。政にやがて処分されるだろうと悟った呂不韋は、蜀へは行かずに自害することを選びました。

呂不韋について詳しい人物像は下記の記事にまとめてあります。興味のある方は是非ご覧ください。

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